19日の米国市場ダイジェスト:NYダウは383ドル高、FRBの量的引き締め減速計画を好感
*08:32JST 19日の米国市場ダイジェスト:NYダウは383ドル高、FRBの量的引き締め減速計画を好感
■NY株式:NYダウは383ドル高、FRBの量的引き締め減速計画を好感
米国株式市場は反発。ダウ平均は383.32ドル高の41964.63ドル、ナスダックは246.67ポイント高の17750.79で取引を終了した。
一部小売り企業決算が予想を上回る結果を受けて、消費鈍化への脅威が後退し、寄り付き後、上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)やアルファベット(GOOG)の反発も手伝い、ナスダックも上昇し相場は終日堅調に推移した。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で市場の予想通り政策金利の据え置きを決定すると同時に、金融当局者が本年の国内総生産(GDP)予測を大幅に引き下げたほか、量的引き締めペース減速計画を発表したため終盤にかけ一段高となり、終了。セクター別で自動車・自動車部品が上昇した一方、不動産管理・開発が下落した。
宝石小売りのシグネット・ジュエラーズ(SIG)は四半期決算が警戒された程悪化せず、安心感に買われた。小売りチェーンのオリーズ・バーゲン・アウトレット・ホールディングス(OLLI)は第4四半期の既存店売上が予想を上回り、さらに自社株買い計画を発表し、上昇。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はカリフォルニア州で運送許可を取得、配車サービス開始に向けた前進で収益増期待に、上昇した。
半導体のエヌビディア(NVDA)は最高経営責任者(CEO)が19日、年次開発者会議「GTC」で、新しい人工知能(AI)モデルが演算インフラへの需要をさらに高めることにつながるとの考えを示し、買われた。家具や料理関連用品の小売りウィリアムズ・ソノマ(WSM)は第4四半期決算で1株当たり利益が予想を上回ったほか増配計画を発表したが、通期の営業利益率見通しが予想を下回り、下落。
ディスカウント小売のファイブ・ビロウ(FIVE)は取引終了後に四半期決算を発表。第1四半期の調整後1株当たり利益見通しが予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米成長率見通し引き下げでドル買い弱まる
19日のニューヨーク外為市場でドル・円は150円15銭まで上昇後、148円62銭まで下落し、148円70銭で引けた。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で2会合連続で利下げを見送るとの思惑受け、長期金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。FRBは予想通り政策金利据え置きを決定したが、同時に、量的引き締めペース減速の発表や当局者の成長見通し大幅下方修正を受け、長期金利が低下に転じドル売りが優勢となった。
ユーロ・ドルは1.0920ドルから1.0861ドルまで下落し、1.0905ドルで引けた。ユーロ圏の2月消費者物価指数(CPI)が予想外に鈍化したためユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は163円65銭から162円08銭まで下落した。ポンド・ドルは1.2955ドルまで下落後、1.3011ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8809フランへ上昇後、0.8769フランまで下落した。
■NY原油:小幅高、押し目買いが入る
NYMEX原油5月限終値:66.90 ↑0.16
19日のNY原油先物5月限は小幅高。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+0.16ドル(+0.24%)の66.91ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは66.09ドル-67.43ドル。中東情勢の悪化を警戒して押し目買いが入ったようだ。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 42.21ドル +0.56ドル(+1.34%)
モルガン・スタンレー(MS) 119.85ドル +1.74ドル(+1.47%)
ゴールドマン・サックス(GS)557.34ドル +5.56ドル(+1.00%)
インテル(INTC) 24.12ドル -1.80ドル(-6.94%)
アップル(AAPL) 215.24ドル +2.55ドル(+1.19%)
アルファベット(GOOG) 166.28ドル +3.61ドル(+2.21%)
メタ(META) 584.06ドル +1.70ドル(+0.29%)
キャタピラー(CAT) 338.62ドル +1.91ドル(+0.56%)
アルコア(AA) 35.31ドル +1.34ドル(+3.94%)
ウォルマート(WMT) 86.33ドル +0.74ドル(+0.86%)
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