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20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは11ドル安、経済に不透明感くすぶる

2025年03月21日 07:39 市況・概要

*07:39JST 20日の米国市場ダイジェスト:NYダウは11ドル安、経済に不透明感くすぶる ■NY株式:NYダウは11ドル安、経済に不透明感くすぶる

米国株式市場は反落。ダウ平均は11.31ドル安の41953.32ドル、ナスダックは59.16ポイント安の17691.63で取引を終了した。

昨日の上昇の反動で寄り付き後、下落。地区連銀製造業景況指数や中古住宅販売件数が予想を上回ったため景気減速懸念が緩和し、一時買われた。しかし、関税を巡る不透明感がくすぶり買いが続かず、相場は再び下落し終了。セクター別では不動産管理・開発が上昇した一方、テクノロジー・ハード・機器が下落した。

レストランチェーンを運営するダ―デンレストランツ(DRI)は第3四半期決算で新店舗オープンが奏功し、売上が予想以上に伸び、上昇。保険のオールステート(ALL)は2月の個人自動車保険の契約者数増加が好感され、上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)は開発者会議「gtc 2025」で、量子コンピューティングデーを開催し、上昇。

電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は「サイバートラック」のリコールを発表し、下落した。ITサービス会社のアクセンチュア(ACN)は四半期決算で内容が警戒された程悪化しなかったものの、政府効率化省(DOGE)の取り組みにより、政府関連の需要減の見通しが嫌気され、下落した。

半導体のマイクロン・テクノロジー(MU)は取引終了後に第2四半期決算を発表。1株当たり利益や第3四半期の見通しが予想を上回り、時間外取引で買われている。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:ドルは強含み、米住宅関連指標は予想を上回る

20日のニューヨーク外為市場でドル・円は148円40銭から148円96銭まで上昇し、148円78銭で引けた。米先週分新規失業保険申請件数が前回から増加も予想を下回り、労働市場の底堅さが示されたほか、米フィラデルフィア連銀製造業景況指数や中古住宅販売件数が予想を上回ったためドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.0815ドルまで下落後、1.0860ドルまで反発し、1.0859ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が議会証言で、米EUの貿易戦争が成長を損傷する可能性、EUの報復関税がユーロ圏経済へのマイナスの影響をさらに拡大させる可能性を警告したためユーロ売りに拍車がかかった。ユーロ・円は160円74銭まで下落後、161円60銭まで上昇した。ポンド・ドルは1.2980ドルまで上昇後、1.2936ドルまで反落。英中銀が金融政策決定会合で予想通り政策金利据え置きを決定し、さらに前回利下げを支持した委員が据え置き支持に転じるなどタカ派据え置きを受けてポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは0.8843フランまで上昇後、0.8816フランまで下落した。スイス中銀がフラン高是正で、利下げを実施したことを受けフラン売りが優勢となった。


■NY原油:堅調推移で68.07ドル、供給不足の不安残る

NY原油先物5月限は堅調推移(NYMEX原油5月限終値:68.07 ↑1.16)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物5月限は、前営業日比+1.16ドル(+1.73%)の68.07ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは66.63ドル-68.29ドル。中東情勢のすみやかな改善は期待できないこと、供給不足の不安は消えていないことから、買い優勢となった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  42.48ドル   +0.27ドル(+0.63%)
モルガン・スタンレー(MS) 120.47ドル  +0.62ドル(+0.51%)
ゴールドマン・サックス(GS)562.68ドル  +5.34ドル(+0.95%)
インテル(INTC)        23.96ドル   -0.16ドル(-0.66%)
アップル(AAPL)        214.10ドル  -1.14ドル(-0.52%)
アルファベット(GOOG)    165.05ドル  -1.23ドル(-0.73%)
メタ(META)           586.00ドル  +1.94ドル(+0.33%)
キャタピラー(CAT)      336.25ドル  -2.37ドル(-0.69%)
アルコア(AA)         34.84ドル   -0.47ドル(-1.33%)
ウォルマート(WMT)      85.81ドル   -0.52ドル(-0.60%) <ST>

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