NY株式:NYダウは10ドル高、地政学的リスクの緩和期待が支える
*06:47JST NY株式:NYダウは10ドル高、地政学的リスクの緩和期待が支える
米国株式市場は上昇。ダウ平均は10.26ドル高の44,556.34ドル、ナスダックは14.49ポイント高の20,041.26で取引を終了した。
米国とロシアがウクライナを巡る高官レベルの協議を開催したことを受け、停戦期待に買われ、寄り付き後、上昇。その後、金利の上昇に加え、住宅市場指数が予想以上に悪化、さらに、貿易摩擦懸念がくすぶり相場は下落に転じた。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の1月開催分連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表を明日に控え売りも続かず、終盤にかけて買戻しが強まり、相場はかろうじてプラス圏を回復し、終了。S&P500種指数は1月以来で初めて過去最高値を更新した。セクター別では、エネルギーや耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、メディア・娯楽が下落した。
ビールやワイン製造・販売のコンスレレーション・ブランズ(STZ)やピザチェーンを運営するドミノ・ピザ(DPZ)は著名投資家のウォーレン・バフェット氏が運営する保険のバークシャー・ハサウェイ(BRK)による株式購入が当局への報告で明らかになり、それぞれ上昇。また、半導体のインテル(INTC)は同業、台湾セミコンダクター・マニュファクチャリング(TSMC)と、ブロードコム(AVGO)の関与で同社分割の可能性が報じられたほか、投資会社のシルバーレイクによる傘下のアルテラ株取得で合意間近との報道で、上昇。
スポーツ用品会社のナイキ(NKE)は人気タレントのキム・カーダシアン氏所有のシェイプウェア会社スキムスと提携し、新しい女性用アクティブウェアブランド立ち上げを発表し、上昇。格安航空会社のサウスウエスト(LUV)は物言う投資家の圧力が強まり、コスト削減の一環で会社設立以降初めての従業員15%削減する計画を発表し、下落した。加工食品メーカーのコナグラ・ブランズ(CAG)は工場の立て直しや高インフレが重しとなり2025年通期の業績見通しを引下げ、下落。
高級住宅建設会社のトールブラザーズ(TOL)は取引終了後に四半期決算を発表。内容が予想を下回り、時間外取引で売られている。
(Horiko Capital Management LLC)
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