25日の米国市場ダイジェスト:NYダウは106ドル安、ハイテクが支える
*07:46JST 25日の米国市場ダイジェスト:NYダウは106ドル安、ハイテクが支える
■NY株式:NYダウは106ドル安、ハイテクが支える
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は106.59ドル安の42982.43ドル、ナスダックは61.02ポイント高の19973.55で取引を終了した。
連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の上院議会証言を控えて、寄り付き後、まちまち。中東情勢は安定も、新築住宅販売件数が予想以上に減少し成長減速が警戒されたほか、議長がインフレの上昇を示唆したことが嫌気され、ダウは売りが先行した。ナスダックは半導体エヌビディア(NVDA)の上昇が支援し、プラス圏を維持。まちまちで終了した。セクター別では半導体・同製造装置、銀行が上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。
銀行のJPモルガン(JPM)やシティ・グループ(C)、金融のゴールドマンサックス(GS)はFRBが銀行の資本規制緩和計画を発表し、上昇。半導体のエヌビディア(NVDA)はアナリストが人工知能(AI)を巡る強い需要が同社の業績拡大継続につながると目標株価を引き上げ、買われた。
レストランチェーンを運営するヤム・ブランズ(YUM)はアナリストが投資判断を引き上げ、上昇。オンライン出会い系アプリを提供するバンブル(BMBL)は事業再編の一環とした全従業員の3割削減計画が好感され、上昇。消費者向け加工食品を製造するゼネラル・ミルズ(GIS)はアナリストの投資判断引き下げで、下落した。
半導体関連会社のマイクロン・テクノロジー(MU)は取引終了後、第3四半期決算を発表。増収増益に加え、第4四半期の調整後1株当たり利益見通しが市場予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
■NY為替:米新築住宅販売減少や中東安定化でドルは伸び悩む
25日のニューヨーク外為市場でドル・円は145円95銭まで上昇後、145円11銭まで下落し、145円25銭で引けた。2日目の議会証言を控えてパウエルFRB議長の利下げを急がない姿勢を受け、早期利下げ観測後退で金利上昇に伴うドル買いが強まった。その後、5月新築住宅販売件数が予想を下回ったほか、北大西洋条約機構(NATO)サミットに出席したトランプ米大統領がイスラエル、イラン戦争は終了したと考えていると発言すると原油先安観などに金利が低下に転じドル売り圧力が強まった。
ユーロ・ドルは1.1590ドルまで下落後、1.1665ドルまで上昇し、1.1654ドルで引けた。ユーロ・円は168円95銭から169円37銭まで上昇。中東地政学的リスクに伴うリスク回避の円買いが後退した。ポンド・ドルは1.3591ドルへ下落後、1.3672ドルまで上昇。ドル・スイスは0.8075フランから0.8040フランまで下落した。
■NY原油:反発で64.92ドル、一時66.03ドルまで値上り
NY原油先物8月限は反発(NYMEX原油8月限終値:64.92 ↑0.55)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物8月限は、前営業日比+0.55ドル(+0.85%)の64.92ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは64.51ドル-66.03ドル。原油供給不安は緩和されたが、供給超過となる可能性は低いこと、ドル高は一服していることから、米国市場の後半にかけて66.03ドルまで反発。通常取引終了後の時間外取引では65ドル台前半で推移。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 46.85ドル +0.19ドル(+0.40%)
モルガン・スタンレー(MS) 137.72ドル +1.82ドル(+1.33%)
ゴールドマン・サックス(GS)669.87ドル +7.76ドル(+1.17%)
インテル(INTC) 22.20ドル -0.35ドル(-1.55%)
アップル(AAPL) 201.56ドル +1.26ドル(+0.62%)
アルファベット(GOOG) 171.49ドル +3.75ドル(+2.23%)
メタ(META) 708.68ドル -3.52ドル(-0.49%)
キャタピラー(CAT) 371.58ドル -1.44ドル(-0.38%)
アルコア(AA) 28.17ドル -0.63ドル(-2.18%)
ウォルマート(WMT) 97.26ドル -0.74ドル(-0.75%)
<ST>
