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日経平均は236円高でスタート、三菱重や日立などが上昇

2025年03月06日 09:34 市況・概要

[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;37654.95;+236.71TOPIX;2733.97;+15.76

[寄り付き概況]


 6日の日経平均は236.71円高の37654.95円と続伸して取引を開始した。前日5日の米国株式市場は反発。ダウ平均は485.60ドル高の43006.59ドル、ナスダックは267.57ポイント高の18552.73で取引を終了した。中国の景気支援策や利下げ期待を受けた買いに寄り付き後、上昇。民間部門の雇用者の伸びが予想を下回ったものの、ISM非製造業景況指数やサービス業PMIが予想を上回り、消費や景気悪化への警戒感が後退し、上昇した。さらに、トランプ政権がカナダ、メキシコ関税を巡り自動車を1カ月適用除外すると発表したため警戒感が一段と後退し、終盤にかけ、上げ幅を拡大した。

 今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、トランプ米大統領の施政方針演説を受けた内外市場が落ち着いた動きだったことも安心感となった。一方、昨日の海外市場で米長期金利が強含みの展開となったことが東京市場の株価の重しとなり、また、外為市場で1ドル=149円00銭台と、昨日15時30分頃と比べ50銭ほど円高・ドル安に振れたことが東京市場で輸出株などの株価を抑える要因となった。さらに、米景気の先行き不透明感が意識される中、明日、米国で2月の米雇用統計が発表されることから、これを見極めたいとして積極的な買いを手控える向きもあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は2月23日-3月1日に国内株を5週連続で売り越した。売越額は7083億円だった。

 セクター別では、電気機器、輸送用機器、機械、鉄鋼、その他製品などが値上がり率上位、医薬品、陸運業、海運業、不動産業、倉庫運輸関連などが値下がり率上位に並んでいる。東証プライムの売買代金上位では、三菱重<7011>、DMG森精機<6141>、川崎重<7012>、IHI<7013>、日産自<7201>、日立<6501>、三菱電<6503>、ベイカレント<6532>、パナHD<6752>、ホンダ<7267>、レーザーテック<6920>、ソニーG<6758>などが上昇。他方、古河電工<5801>、第一三共<4568>、HOYA<7741>、キーエンス<
6861>、商船三井<9104>、武田薬<4502>などが下落している。

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