システムサポート Research Memo(8):M&A資金を借入金で調達、自己資本比率は低下するも財務の健全性は維持
*11:08JST システムサポート Research Memo(8):M&A資金を借入金で調達、自己資本比率は低下するも財務の健全性は維持
■システムサポートホールディングス<4396>の業績動向
3. 財務状況と経営指標
2025年6月期中間期末の財務状況は、資産合計が前期末比2,355百万円増加の12,284百万円となった。流動資産では現金及び預金が411百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が1,118百万円増加した。また、固定資産ではのれんが317百万円、投資その他の資産が386百万円増加した。
負債合計は前期末比2,061百万円増加の6,934百万円となった。主に有利子負債が1,761百万円、長期未払金が416百万円増加した。例年、中間期末は運転資金確保のため短期借入金が増加するが、今回は期初に2件のM&Aを実行したこともあり※、短期借入金700百万円に加えて長期借入金でも1,128百万円調達した。純資産合計は同294百万円増加の5,350百万円となった。配当金支出228百万円及び自己株式取得による支出268百万円があったものの、親会社株主に帰属する中間純利益792百万円の計上が増加要因となった。
※ 2件のM&Aでアドバイザリー費用等も含めて約9億円を投下した。
経営指標について見ると、自己資本比率が前期末の50.9%から43.6%に低下し、有利子負債比率が同18.0%から50.0%に上昇した。また、ネットキャッシュ(現金及び預金−有利子負債)もM&Aを実施したことにより同1,349百万円減少の1,991百万円となるなど、財務体質はやや悪化した。ただ、ネットキャッシュはプラスを維持していることから、財務の健全性は維持されているものと弊社では判断している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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