NY株式:NYダウは444ドル安、貿易摩擦の深刻化やインフレ再燃を警戒
*06:42JST NY株式:NYダウは444ドル安、貿易摩擦の深刻化やインフレ再燃を警戒
米国株式市場は下落。ダウ平均は444.23ドル安の44,303.40ドル、ナスダックは268.59ポイント安の19,523.40で取引を終了した。
雇用統計の強弱まちまちの結果を受けて、寄り付き後、まちまち。その後、賃金の伸びが予想外に加速したこと、ミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率の上昇を受け、インフレ再燃が警戒されたほか、トランプ大統領が相互関税計画を来週に発表すると発言し、貿易摩擦の深刻化懸念に売りが加速した。相場は終日軟調に推移し、終盤にかけて下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、運輸が上昇した一方で、小売が下落した。
半導体のエヌビディア(NVDA)は競合とされる中国の「DeepSeek禁止」する議会超党派法案が提出されたため、上昇。後払い決済サービスを提供するアファーム(AFRM)は第2四半期決算が黒字転換となり、買われた。オンライン旅行サービス会社のエクスぺディア(EXPE)は第4四半期の予約状況が強く、調整後の1株当たり利益が予想を上回り、上昇。配車サービスを提供するウーバー・テクノロジーズ(UBER)は著名投資家のアックマン氏が運営するヘッジファンド、パーシング・スクエアが同社株取得を明らかにし、上昇。
鉄鋼会社のUSスチール(X)は日鉄が同社を所有するのではなく同社に大規模な投資を行うことで合意したとトランプ大統領が発言し、下落。スポーツ用品ブランドのナイキ(NKE)はアナリストが新最高経営責任者(CEO)との会談後、投資判断・目標株価を引下げ、下落。化粧品メーカーのe.l.f.ビューティー(ELF)は需要の低迷を警告し、下落した。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は16.66へ上昇した。
(Horiko Capital Management LLC)
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