注目銘柄ダイジェスト(前場):スクリーンHD、ダイキン工、サンウェルズなど
*11:47JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):スクリーンHD、ダイキン工、サンウェルズなど
住友不<8830>:5582円(+193円)
大幅続伸。前日に24年3月期の決算を発表、営業利益は2547億円で前期比5.6%増となり、市場想定線での着地となる。25年3月期は2670億円で同4.8%増の見通し、コンセンサスは100億円程度下振れの水準。一方、毎年の増配ペースを年7円から年10円に引き上げ、「7年以内に倍増、年100円配」を2年前倒しで実現させるとしている。加えて、政策保有株の比率を10%以下とする目標も3年前倒しするとしている。
SUMCO<3436>:2521円(+130円)
大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表している。営業利益は87億円で前年同期比66.5%減となったが、70億円程度の市場予想は上振れ。4-6月期は90億円の見通しでほぼ市場コンセンサス通りの水準。300ミリウエハの需要底打ちにより売上高は前四半期比6%増の計画だが、人件費や電力費の増加で利益の前四半期比伸び率は限定的とみているもよう。需要ボトムアウトをポジティブに捉える動きが先行。
川崎重<7012>:5815円(+208円)
大幅続伸。前日の取引時間中に24年3月期の決算を発表、直後は買い優勢で反応した本日も続伸の展開に。事業利益は462億円で前期比43.9%減となったが、25年3月期は1300億円で同2.8倍の見通しとしている。140円の為替前提にもかかわらず、市場コンセンサスを200億円近く上回る水準に。パワースポーツ&エンジン事業の利益計画などが市場想定を大きく上回る状況のようだ。
スクリーンHD<7735>:15690円(-1910円)
大幅反落。前日に24年3月期の決算を発表、営業利益は942億円で前期比23.2%増となり、市場予想は20億円程度上振れ。25年3月期は1000億円で同6.2%増の見通し、コンセンサス水準は小幅に下振れ。決算数値に大きなサプライズはなし。また、26年度までの新中計を発表しているが、こちらも数値目標や株主還元方針などほぼ事前期待通り、短期的な出尽くし感につながっているようだ。
ダイキン工<6367>:24875円(+2050円)
大幅続伸。前日に24年3月期の決算を発表、営業利益は3921億円で前期比4.0%増となり、従来予想の4000億円はやや下振れたが市場予想は上振れ着地に。また、25年3月期は4250億円で同8.4%増の見通し。為替前提138円の中で市場コンセンサスの4200億円水準を上回っている。新工場稼働などによるシェア上昇などで、特に欧州での販売拡大を想定しているようだ。
サンウェルズ<9229>:2691円(+423円)
大幅に3日ぶり反発。新たな事業として在宅療養者向け訪問看護事業を開始すると発表している。開始時期は6月。また、25年3月期の営業利益予想は前期比39.2%増の48.60億円とした。施設の新規開設で事業拡大を見込む。年間配当予想は18.00円(前期は14.00円)に増配する見通し。24年3月期の営業利益は143.4%増の34.90億円で着地した。期末配当は従来予想(6.00円)を上回る8.00円(前期末実績13.00円)とする。
Arent<5254>:5580円(+700円)
ストップ高。24年6月期第3四半期累計(23年7月-24年3月)の営業利益を前年同期比79.7%増の8.98億円と発表している。プロダクト共創開発で建設業界のクライアントからの開発受注が順調に増加し、利益が拡大した。通期予想は前期比61.3%増の11.42億円で据え置いた。また、決算説明会で人材派遣業への参入計画について問われ、人材派遣業の許可を取得していると答えたことも事業拡大に前向きと受け止められているようだ。
SBIインシュ<7326>:1015円(+16円)
大幅に3日続伸。25年3月期の経常利益予想を前期比12.9%増の93.00億円と発表している。年間配当予想は20.00円とし、前期(18.00円)から増配する。同時に発表した24年3月期の経常利益は30.6%増の82.36億円で着地した。生命保険事業の経常収益が31.8%増と伸び、利益拡大を牽引した。また、SBIホールディングス<8473>がカンボジアの損害保険会社へ出資することに伴い、保険事業に関する知見を共有するとしている。
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