注目銘柄ダイジェスト(前場):ips、京セラ、網屋など
*12:07JST 注目銘柄ダイジェスト(前場):ips、京セラ、網屋など
ヤマトHD<9064>:2104.5円(+158円)
大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業損益は65億円の赤字となったが、前年同期比では77億円の改善となっている。宅配便3商品の取扱数量、単価が揃って上昇、ともに伸長となったのは、四半期ベースで23年3月期第2四半期以来となるもよう。10月から運賃改定を予定し、単価上昇が進むとの見方も優勢に。通期予想の400億円、前期比2.8倍を据え置いているが、計画達成の確度は高まったとの見方にも。
京セラ<6971>:1800円(+155円)
大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、営業利益は186億円で前年同期比11.5%減となったが、市場予想を30億円程度上振れる着地に。パワー半導体事業譲渡の一時損失などもカバーしている。通期予想は550億円、前期比2倍を据え置いているが、関税に関する損失は従来見込みより抑制される可能性も言及されているもよう。1ドル=135円前提を継続するなど、業績の上振れが意識される状況とみられる。
ips<4390>:2770円(+500円)
ストップ高。日本とフィリピン、シンガポールを結ぶ新たな海底通信ケーブルの共同建設事業に参画すると発表している。投資額は約190億円で、同社にとって過去最大規模となるもよう。28年3月の商用利用開始を予定、耐用年数は25年間。共同で展開するコンソーシアムの詳細は非公表となっている。また、所有分の一部使用権を25年間提供する長期契約の決定も発表、契約額は約65億円のようだ。
アステラス薬<4503>:1590.5円(+102.5円)
大幅反発。前日に第1四半期の決算を発表、コア営業利益は1423億円で前年同期比61.1%増となり、据え置きの通期予想4100億円、前期比4.5%増に対する進捗率は34.7%の高進捗となっている。重点戦略製品の売上高が順調に拡大し、全体を牽引する形になっている。コストの最適化も進捗し、販管費などの抑制も寄与しているもよう。高い利益進捗率をポジティブに捉える動きが優勢に。
村田製<6981>:2289.5円(+133円)
大幅反発。前日は決算発表後売り優勢も、本日は買い先行で切り返す展開に。第1四半期営業利益は616億円で前年同期比7.2%減、市場想定を20億円程度上振れ。円高の影響が130億円程度の減益要因となったもよう。通期予想は2200億円、前期比21.3%減を据え置き、関税の影響織り込んだ下期前提は保守的との見方にも。また、AIデータセンター向けカスタムASICへの電源供給モジュールに対する期待感なども高まる方向のようだ。
網屋<4258>:3265円(+438円)
急騰。30日の取引終了後、25年12月期通期業績予想を上方修正したことを発表し、好材料視されている。営業利益を7.80億円(30.0%増)に上方修正した。粗利益率の低いネットワークインテグレーションの売上が減少し、一方で「ALog」並びに「Network All Cloud」等、サブスクモデルの高収益事業が好調に推移したことにより、売上計画は予定どおりながらも、営業利益率が想定を上回った。その結果、営業利益、経常利益および当期純利益が前回発表予想を上回る見込みとなったという。
フルッタ<2586>:362円(+19円)
反発。30日の取引終了後に、売れるネット広告社グループと、その連結子会社である売れる越境EC社を通じて、戦略提携の一環として『TikTok Shop運営代行サービス』を正式に契約締結し、『TikTok Shop運営プロジェクト』を開始したことを発表し、好材料視されている。同社と売れるネット広告社グループは上場企業同士の信頼と専門性を活かし、Douyin(中国版TikTok)だけでなく、国内「TikTok Shop」における「アサイー」関連商品の売上拡大を狙う。
BASE<4477>:403円(+7円)
続伸。30日の取引終了後に、バッファローの牧寛之社長が同社への株式公開買い付け(TOB)価格を1株当たり7円引き上げて407円にすると発表し、好材料視されている。7月30日を期限としていたTOB期間も8月14日まで延長する。同氏は5月7日からTOBを開始したが、買い付け予定数の上限を大きく下回っているためTOB価格を引き上げ、応募を促す。同社は同氏によるTOBを巡り「企業価値や株主共同の利益を損なう転売が行われる可能性がある」として反対を表明している。
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