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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日本の財政悪化懸念で円売り継続

2025年11月21日 17:25 市況・概要

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、日本の財政悪化懸念で円売り継続 21日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。前日の米雇用統計は強弱まちまちで、根強い年内追加利下げ観測からドル売りに振れやすい。一方、日本の円安牽制も、財政悪化懸念による円売りがドルを支えそうだ。

前日発表された米9月雇用統計で非農業部門雇用者数は予想を上回った一方、失業率の上昇で米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測が再燃。長期金利の低下でドル売りに振れ、ユーロ・ドルは1.15ドル付近から1.15ドル半ばに浮上した。ドル・円は日本の財政悪化懸念で円売りが続き、157円20銭台で下げ止まった。本日アジア市場で日本のインフレ高止まりや円安牽制で、主要通貨は円買いに押される場面があった。

この後の海外市場は米国経済が注視される。前日発表の雇用統計で失業率上昇が景気減速懸念をくすぶらせる。今晩発表のPMIが低調なら、FRBの追加利下げ観測が再燃し、ドル売りが強まる可能性がある。ただ、国内では高市政権による拡張的財政政策を背景に円売りが続きやすく、投機的な円の買い戻しは限られそうだ。市場ではドル・円の160円近辺が介入水準との見方が根強く、介入への警戒感が上値を抑える半面、下値も堅いだろう。

【今日の欧米市場の予定】
・17:30 独・11月製造業PMI(予想:49.8、10月:49.6)
・17:30 独・11月サービス業PMI(予想:54.6、10月:54.6)
・18:00 ユーロ圏・11月製造業PMI(予想:49.2、10月:49.7)
・18:00 ユーロ圏・11月サービス業PMI(予想:52.0、10月:52.3)
・18:00 ユーロ圏・11月総合PMI(予想:52.5、10月:52.5)
・18:30 英・11月製造業PMI(予想:49.2、10月:49.7)
・18:30 英・11月サービス業PMI(予想:52.0、10月:52.3)
・23:45 米・11月製造業PMI(予想:52.0、10月:52.5)
・23:45 米・11月サービス業PMI(予想:54.6、10月:54.8)


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