コニシ---25年3月期増収増益、全てのセグメントで利益が増加
*15:19JST コニシ---25年3月期増収増益、全てのセグメントで利益が増加
コニシ<4956>は25日、2025年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比2.2%増の1,358.76億円、営業利益が同3.5%増の106.49億円、経常利益が同3.6%増の111.94億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.1%増の80.84億円となった。
ボンド事業の売上高は前期比3.2%増の738.98億円、営業利益は同4.5%増の69.03億円となった。一般家庭用分野においては、ホームセンター向けやコンビニエンスストア向けは順調に推移した。住関連分野においては、建築コストの上昇による新設住宅着工戸数の減少を受け、内装工事用接着剤等の販売は低迷したが、市場開拓を進めている建築資材製造用や外壁タイル用接着剤は新製品の採用が進んだことで売上が増加した。産業資材分野においては、新規開拓を進めている自動車・電子部品に使用される弾性接着剤や紙関連用水性接着剤、パネル用接着剤の拡販が進み、売上が増加した。建築分野および土木分野においては、改修工事案件の増加に伴い、建築用シーリング材の売上が増加した。
化成品事業の売上高は同6.0%減の369.29億円、営業利益は同2.9%増の13.54億円となった。化学工業分野においては中国経済減速の影響を受け、樹脂原料の生産調整が長期化し売上が減少した。自動車分野においては、認証不正による取引先の工場稼働停止や仕入価格に連動する販売単価の下落等の要因により売上が減少した。電子電機分野においては、スマートフォン向け商材の新機種への横展開やコンデンサ向け商材が伸長し、利益が増加した。
工事事業の売上高は同13.7%増の248.61億円、営業利益は同1.1%増の22.69億円となった。工事事業においては、計画どおりに工事が完工したことで、売上および利益が増加した。また、公共事業を中心としたインフラおよびストック市場の補修・改修・補強工事の受注活動は順調に進捗している。
その他である不動産賃貸業等の売上高は同4.3%増の1.86億円、営業利益は同31.5%増の1.64億円となった。
2026年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.5%増の1,420.00億円、営業利益が同0.2%増の106.70億円、経常利益が同0.1%増の112.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同0.2%増の81.00億円と2025年3月期の設備投資による減価償却費が増加するものの、各利益において増益を見込んでいる。
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