日経平均は403円高でスタート、IHIやソフトバンクなどが上昇
[日経平均株価・TOPIX(表)]
日経平均;37332.57;+403.94TOPIX;2724.83;+26.11
[寄り付き概況]
9日の日経平均は403.94円高の37332.57円と続伸して取引を開始した。前日8日の米国株式市場は続伸。ダウ平均は254.48ドル高の41368.45ドル、ナスダックは189.98ポイント高の17928.14で取引を終了した。対英通商協定合意を好感した買いに寄り付き後、上昇。雇用関連指標が依然労働市場の底堅さを証明したほか、トランプ大統領が協議次第で対中関税の引き下げの可能性に言及したため通商協議の進展期待に相場は一段高となった。終盤にかけて、対中協議への懸念が完全には払しょくできず上げ幅を縮小した。
今日の東京株式市場は買いが先行した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなった。また、外為市場で1ドル=145円80銭台と、昨日15時30分頃と比べ1円60銭ほど円安・ドル高に振れたことが東京市場で輸出株などの株価を支える要因となった。さらに、3月決算企業の決算発表が佳境となっており、好決算・好業績銘柄への物色意欲の高まりが株価下支え要因となった。一方、日経平均は37000円や昨日段階で37100円強の水準に位置する75日移動平均線が上値抵抗線として意識されており、ここからの短期的な上値余地は大きくないとの見方もあったが、寄付き段階では買いが優勢だった。なお、取引開始前に発表された3月の家計調査は2人以上世帯の実質消費支出が前年同月比2.1%増加した。QUICKがまとめた市場予想の中央値は同0.2%増だった。今日は4月の中国貿易統計が発表される。
セクター別では、保険業、輸送用機器、銀行業、石油石炭製品、証券商品先物などが値上がり率上位、医薬品、海運業、不動産業が値下がりしている。東証プライムの売買代金上位では、NTTデータ<9613>、IHI<7013>、富士フイルム<4901>、ソフトバンク<9434>、日東電<6988>、三菱商<8058>、ソフトバンクG<9984>、ファナック
<6954>、アドバンテスト<6857>、サンリオ<8136>、NEC<6701>、キヤノン<7751>、ホンダ<7267>などが上昇。他方、コナミG<9766>、ダイキン<6367>、武田薬<4502>、バンナムHD<7832>、ニトリHD<9843>、第一三共<4568>、JT<2914>、中外薬<4519>などが下落している。
<CS>
