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ギグワークス---1Q減収なるも、シェアリングエコノミー事業が順調に推移

2025年03月11日 10:30 銘柄/投資戦略

*10:30JST ギグワークス---1Q減収なるも、シェアリングエコノミー事業が順調に推移 ギグワークス<2375>は10日、2025年10月期第1四半期(24年11月-25年1月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比8.6%減の58.55億円、営業損失が2.44億円(前年同期は1.01億円の利益)、経常損失が2.89億円(同0.99億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が3.48億円(同0.30億円の利益)となった。

オンデマンドエコノミー事業の売上高は前年同期比6.6%減の24.92億円、セグメント利益は同27.6%減の1.46億円となった。ライフスタイルや人生のステージに応じたプラットフォームを提供し、労働市場に新たな価値を創出している。個人事業主やフリーランスが数多く登録し、当第1四半期には全国で2,842人のユニークワーカーが稼働した。フィールドサービスは、Windows11のマイグレーション需要の本格稼働に向け案件の稼働が始まりつつあるも前年並に推移した。また、コンタクトセンターは、コロナ禍需要の一服感を背景に減収減益となった。

Web3サービス事業の売上高は同395.8%増の0.20億円、セグメント損失は2.34億円(前年同期は0.48億円の損失)となった。ブロックチェーン技術を応用したアプリ開発を通じて、新しい働き方を大衆化させるプロダクトの創造を目指している。2024年12月に子会社GALLUSYSが開発するアプリ「SNPIT」の独自トークンである「SNPIT Token(SNPT)」が、国内暗号資産取引所で取引開始された。当第1四半期において前年同様に積極的な投資を実施したことが、前年同期と比較してセグメント損益を大きく押し下げる要因となった。

デジタルマーケティング事業の売上高は同33.0%減の10.88億円、セグメント損失は1.03億円(同0.21億円の利益)となった。日本直販・悠遊生活ブランドを基盤にサービスを提供し、45年以上の実績で創業以来1,485万人を超える顧客に利用されている。一部の短期的な収益サービスを廃止し、顧客から継続的に支持されるサービス作りを経営課題とし、ギグワーカーによる「訪問お手伝いサービス」や「プレミアム会員サービス」を通してLTV向上に努めてきた。また、越境ECやエンタメ領域の新サービス立ち上げに伴う事業投資、アイドルや著名医師、プロサッカーチームのスポンサードなどのプロモーション活動にも注力してきた。

システムソリューション事業の売上高は同3.5%減の10.97億円、セグメント利益は同4.5%減の2.10億円となった。同社開発のCRMシステム「デコールCC.CRM3」は、AIを活用したツール開発や機能拡充により製品力を強化している。また、受託開発業務やシステムエンジニアリングサービスは、ギグワーカーを含むビジネスパートナーとの連携を強化しており、業績は堅調に推移している。

シェアリングエコノミー事業の売上高は同9.9%増の13.52億円、セグメント利益は同20.8%増の1.12億円となった。「必要なときに必要なだけ使える」機能的なシェアオフィスを提供している。運営規模は90拠点に達し、利用提携先を含めると、国内最大級の1,000拠点以上のマルチロケーションを利用できるワークスペースに成長している。シェアオフィスの需要が高まっている背景から、契約プランを働き方のニーズに合わせて選べる6つのプランに前年度から刷新している。合わせてWebマーケティングを強化したことにより22,400会員となった。その結果、既存オフィスの稼働率と利用率も更に向上し、前年度から順調に伸長している。さらに、ギグワーカーのスタイリストが活躍するシェアサロン「nex
the salon」は、2024年11月に渋谷に1店舗を新規出店し、5店舗が異なる技術特化型のスペシャリティサロンとして顧客から好評となっており、業績も順調に推移している。

2025年10月期通期の連結業績予想について、売上高が前期比1.8%減の249.00億円、営業利益が1.80億円、経常利益が1.60億円、親会社株主に帰属する当期純利益が0.40億円とする期初計画を据え置いている。 <ST>

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