ネクスグループ Research Memo(7):M&Aによる収益力強化が加速。黒字化に向けた収益体質の良化が進む(4)
*12:07JST ネクスグループ Research Memo(7):M&Aによる収益力強化が加速。黒字化に向けた収益体質の良化が進む(4)
■業績動向
3. 財務状況及び経営指標
ネクスグループ<6634>の財務状況は、2025年11月期中間期末の資産合計が前期末比92,610百万円増加し、98,551百万円となった。内訳を見ると、流動資産が91,590百万円増加した。これは、売掛金が142百万円減少した一方で、現金及び預金が903百万円、預託金が6,135百万円、自己保有暗号資産が342百万円、利用者暗号資産が84,021百万円増加したことによる。固定資産は1,020百万円増加した。これは、のれんが114百万円減少した一方で、投資有価証券が933百万円増加したことによる。
負債合計は前期末比93,906百万円増加し、95,516百万円となった。主に、預り金が5,993百万円、預り暗号資産が84,021百万円、借入金が2,818百万円、繰延税金負債が355百万円増加したことによる。なお、借入金残高は1年内返済予定の長期借入金、長期借入金残高の合計である。純資産合計は前期末比1,296百万円減少し、3,035百万円となった。主に、利益剰余金が1,234百万円、自己株式が352百万円減少した一方で、その他有価証券評価差額金が297百万円増加したことによる。
経営指標は、安全性を表す指標のうち、流動比率が前期末比106.2ポイント低下し102.6%となった。また、自己資本比率も同69.6ポイント低下し3.1%となった。これらは、ZEDホールディングスの子会社化に伴う、有利子負債の増加によるところが大きい。既に一定の売上高と営業利益を確保している企業を中心に取得しており、今後の利益体質やキャッシュ・フローの増強に向けた先行投資が進捗していると、弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
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