東証グロ-ス指数は大幅に6日ぶり反落、利益確定売り優勢
*16:47JST 東証グロ-ス指数は大幅に6日ぶり反落、利益確定売り優勢
東証グロース市場指数 972.11 -14.61/出来高 3億331万株/売買代金 2552億円東証グロース市場250指数 751.02 -11.68/出来高 2億2619万株/売買代金 2006億円
本日のグロース市場は、東証グロース市場指数、東証グロース市場250指数はそろって大幅に6日ぶり反落。値下がり銘柄数は379、値上がり銘柄数は185、変わらずは38。
前日28日の米株式市場でダウ平均は反落。対欧通商合意や対中通商協議の再開が好感され株価の支えとなった。一方、連邦公開市場委員会(FOMC)を控え長期金利が上昇したことや、トランプ大統領の発言を受けロシアとウクライナの停戦期待が後退したことが株価の重しとなった。ナスダックはハイテク企業決算を期待した買いが続き連日で過去最高値を更新した。
今日のグロ-ス市場は売りが優勢の展開となった。グロース市場の時価総額上位20銘柄で構成される東証グロース市場Core指数は0.47%安となった。昨日の米株式市場は主要指数が高安まちまちで手掛かり材料となりにくかったが、海外市場で米長期金利が強含みの展開となったことが新興市場の株価の重しとなった。また、東証グロース市場指数は昨日までの5日続伸で3.3%あまり上昇したことから、利益確定売りも出やすかった。さらに、今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合が予定されているほか、4-6月期の米実質GDP速報値、6月の米個人所得・個人消費支出(PCE)、7月の米雇用統計など注目度の高い経済指標の発表も相次ぐことから、これらを見極めたいとして積極的な買いは限定的だった。
個別では、第1四半期営業利益が前年同期比2.1倍となったSBIリーシング<5834>、米国で特許査定を受領したと発表したVIS<130A>、「rasH2マウスを用いた経皮投与による短期全身発がん性試験モデルの確立」を目的とした共同研究契約を締結したと発表したトランスGG<2342>、年初来高値を更新し先高期待が高まったRetty<7356>
が上げた。時価総額上位銘柄では、MTG<7806>やサンバイオ<4592>が上昇。値上がり率上位には、情報戦略<155A>、WillSmart<175A>などが顔を出した。
一方、前日ストップ高の反動安となったブランディング<7067>、25日線下回り手仕舞い売りが出たアジャイル<6573>、前日高値でひとまず達成感が意識されたリップス<373A>、システムインフラ構築などを行うワンズパワーの子会社化で前日人気化し本日は売り優勢となったランサーズ<4484>が下げた。時価総額上位銘柄では、トライアル<141A>やフリー<4478>が下落。値下がり率上位には、Syns<290A>、PRISMBio<206A>などが顔を出した。
[東証グロース市場 上昇率・下落率上位10銘柄]
・値上がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 155A|情報戦略 | 669| 100| 17.57|
2| 130A|VIS | 749| 100| 15.41|
3| 175A|ウィルスマート | 1313| 163| 14.17|
4| 7356|Retty | 252| 29| 13.00|
5| 4370|モビルス | 536| 54| 11.20|
6| 5619|マーソ | 1100| 110| 11.11|
7| 2342|トランスG | 215| 18| 9.14|
8| 5834|SBIリーシング | 4820| 375| 8.44|
9| 5255|モンスターラボ | 208| 15| 7.77|
10| 4263|サスメド | 892| 60| 7.21|
・値下がり率上位10位
|コード|銘柄 | 現値| 前日比| 前比率|
1| 290A|Syns | 988| -249| -20.13|
2| 7067|ブランディング | 1245| -293| -19.05|
3| 260A|オルツ | 51| -9| -15.00|
4| 373A|リップス | 3600| -490| -11.98|
5| 206A|PRISMBio | 192| -26| -11.93|
6| 7138|TORICO | 1142| -102| -8.20|
7| 281A|インフォメティス | 1699| -148| -8.01|
8| 350A|デジタルグリッド | 10730| -890| -7.66|
9| 3070|ジェリービーンズG | 245| -20| -7.55|
10| 3814|アルファクス | 265| -20| -7.02|
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