AViC Research Memo(7):企業説明(6)
*17:19JST AViC Research Memo(7):企業説明(6)
株式会社AViC<9554>その一例が、ADKマーケティング・ソリューションズとの合弁会社です。この合弁会社に営業機能を持たせることで、ADK様が接点お持ちのエンタープライズ企業向けのデジタルマーケティング支援をさらに強化することを、両社で取り組んでいます。また、出資比率に関わらず、当社が適切な手数料を受け取る仕組みとなっています。
その結果、協業案件の売上高は右肩上がりで増加しており、さらに取引社数も順調に伸びています。
この事業成長と高生産性の両立を重視した経営手法について、各セグメントの営業利益率を示しています。また、全社の販管費も各セグメントに適切に配分しており、広告事業の営業利益率は30%を超えています。SEOコンサルティング事業については、もともと売上高は成長していたものの、なかなか利益を出せない状況が続いていました。しかし、先ほど申し上げた施策を実施したことで、営業利益率も大幅に向上しました。また、M&AしたFACT社についても、買収当初は若干の赤字でしたが、約1年間のPMI(経営統合)を経て、営業利益率が30%に達し、現在は売上成長フェーズに入っています。
M&Aによって獲得したサービスや新たに開発したサービスを活用し、今後も事業成長と高生産性を両立させる経営メソッドを横展開することで、引き続き高い生産性と売上高成長率を実現していきます。その結果、マーケティング領域においてアクセスできる市場が拡大し、お客様の単価や継続率の向上も見込まれます。
最後に、当社の供給サイドについては、高品質なサービスを属人化せず、組織として提供していくことを重視しています。また、需要についても、単独だけでなくパートナー企業との協業を通じて安定的に獲得していきます。これらを定量的なデータに基づいた経営によって推進することで、売上高の成長率と高い事業生産性の継続的な実現を確信しています。以上、ご説明となります。
●はっしゃん
はい、ありがとうございました。もともと成長率が高く、経営効率の優れた企業様でしたが、今回のご説明を通じて、さらに理解が深まり、大変勉強になりました。最後に、ご質問をもう一度確認させていただきたいのですが、例えば、M&Aによって赤字企業を買収し、経営体質を改善することで黒字化に成功した点についてです。これは、もともと御社と事業モデルが近い会社だったからこそ可能だったのかもしれませんが、このようなノウハウを活用すれば、非連続成長を実現できる可能性もあるのではないかと感じました。もし可能であれば、今後もM&Aを活用することで、さらなる成長が期待できるのではないかと思いますが、今回のご経験は、他の企業にも適用できるようなものと考えてよろしいでしょうか?
■AViC市原
はい。我々はFACTのサービス自体は手掛けたことがありませんでしたが、コンサルティングを行う企業であれば、同様の利益率を再現性を持って実現できると確信しています。
●はっしゃん
そうなんですね。その根幹となるのは、属人的な情報をデータ化し、経営効率を高めることや、人材集約型でありながらも業務の効率を向上させる点が強みということですね。
■AViC市原
そうですね、はい。
●はっしゃん
はい。その他のポイントとして、ADK様との提携が大きな要素だったかと思います。また、市原様はサイバーエージェントご出身と伺っていますが、現在、広告代理店業界において、従来型の広告をネット広告へとスムーズに転換させる点が、御社の強みと捉えてよろしいでしょうか?
■AViC市原
はい
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