NY為替:米英が通商協定で合意、貿易摩擦深刻化懸念後退でリスクオン
2025年05月09日 06:50
市況・概要
*06:50JST NY為替:米英が通商協定で合意、貿易摩擦深刻化懸念後退でリスクオン
8日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円43銭から146円18銭まで上昇し、145円87銭で引けた。米週次新規失業保険申請件数が予想を下回り労働市場の底堅さが示されたほか、米1-3月期単位労働コストが予想以上に加速、さらに、米4月NY連銀の1年インフレ期待率の上昇や低調な30年債入札結果を受けて、長期金利上昇に伴うドル買いが強まった。さらに、米英通商協定の合意、トランプ大統領が米中協議次第で対中関税を引き下げる可能性を示唆したため貿易摩擦悪化懸念が後退し、リスク選好の円売りにも拍車がかかった。
ユーロ・ドルは1.1320ドルから1.1212ドルまで下落し、1.1228ドルで引けた。欧州連合(EU)がもし、交渉が決裂した場合の対米追加関税リストを発表、欧米貿易摩擦悪化懸念にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は163円29銭から163円91銭まで上昇。世界貿易摩擦の悪化懸念後退で、リスク選好の円売りが強まった。ポンド・ドルは1.3344ドルへ上昇後、1.3237ドルまで下落した。英中銀は予想通り、利下げを決定も、見解が分かれたため追加利下げ観測の後退にポンド買いが優勢となった。その後、ドル買いに押された。ドル・スイスは0.8231フランから0.8332フランまで上昇した。
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