ザイン、守谷輸送機工業、神戸物産など
<8624> いちよし 841 -11反落。後場に入って急速に伸び悩む展開となっている。前引け後に24年3月期末の配当金決定を発表。期末配当金は17円で、中間期末配当金と合わせて年間配当金は34円となる。23年3月期と同水準になっている。現株価で配当利回りは4%程度の水準となるが、他の中堅証券各社の状況からは増配への期待もあったとみられ、足元で株価も上昇基調だったため、ネガティブな反応が先行する形にようだ。
<8306> 三菱UFJ 1527.5 -6後場はマイナスに転じる。三井住友FG、みずほFGともに売り優勢の展開となった。
日銀は本日まで開催の金融政策決定会合でマイナス金利政策の解除を決定した。マイナス0.1%としていた政策金利を0-0.1%に引き上げ。また、YCCの撤廃やETFなどリスク資産の買い入れ終了も決めた。銀行株にとってはプラス材料となるものの、足元では3月政策修正が織り込まれつつあったため、目先の出尽くし感が優勢に。
<7182> ゆうちょ銀行 1675 +26続伸。日銀金融政策決定会合の結果待ちながら、買い先行の展開に。大和証券では投資判断を「3」から「2」に、目標株価も1100円から1800円に引き上げた。円金利上昇、米ドル短期金利低下を受け、24年度から国内業務・国際業務の両者において、資金利益を稼ぐ環境が飛躍的に改善すると見込んでいる。また、5月の本決算発表時には中計財務目標の大幅な増額修正が想定されるとし、注目材料になっていくと。
<3193> 鳥貴族HD 4655 +220大幅反発。岩井コスモ証券では投資判断「A」を継続で、目標株価を4100円から5200円に引き上げた。来店客数の順調な回復などで、会社側では業績予想を上方修正したが、会社計画の営業益30.1億円に対して、岩井コスモ証券では32億円までの上振れを予想。25年7月期も2ケタ増益を予想している。未進出エリアへの出店開始、海外への進出計画などで、2030年1000店舗体制を目指していることなどにも注目。
<2993> 長栄 2235 +92大幅反発。24年3月期の業績予想修正、並びに増配を発表している。営業利益は従来予想の20.6億円から21.3億円、前期比8.4%減にまで上方修正。自社物件売却などによって純利益は11.3億円から14.6億円にまで増額している。年間配当金は従来計画の80円から、特別配当27円を含む107円にまで引き上げ。前期比では7円の増配となる。前日終値ベースでの配当利回りは5%の水準となる。
<6226> 守谷輸送機工業 1120 +106急伸。サムスン重工業から船舶用エレベーター32台を受注したと発表。同社ではこれまで船舶用エレベーターを日本及び中国の造船所に向け展開してきていたが、新たな市場として韓国への参入を図っていた。サムスン重工業は造船大国の韓国でもトップ3を占める大手企業であり、今回の実績を受けての今後の展開力に対する期待感が先行へ。なお、今回の受注金額などは明らかになっておらず、25年11月から順次引き渡しの予定。
<6769> ザイン 1227 +145急伸。AIサーバーを始めとするデータサーバー事業への新規参入、それに伴う、華勤技術股?有限公司との合弁による子会社「ザイン・ハイパーデータ」設立を発表している。生成 AI等の活用が急速に進展する中、日本におけるAI活用・研究の現場にエヌビディア製GPUを含めた計算資源を搭載するデータサーバーを提供していく。合弁先は世界市場においてデータサーバーを開発・提供している企業となる。
<1861> 熊谷組 4265 +220大幅反発。14年9月高値の4200円を更新、06年5月以来の高値水準にまで上昇した。
前日に提出された変更報告書によると、オアシスマネジメントの保有比率が、これまでの7.07%から10.21%にまで上昇していることが明らかになっている。保有目的はポートフォリオ投資および重要提案行為とされている。オアシスでは昨年同社に対し、20%の自社株買い、1株当たり188円配当などの株主提案を行っている。
<3415> 東京ベース 344 +1続伸。前日に24年1月期決算を発表、営業益は8.8億円で前期比4.1倍となり、ほぼ従来計画線上での着地に。また、25年1月期は16億円で同81.6%増と大幅増益が続く見込み。国内では利益構造の効率化を見込むほか、中国では営業力強化による売上増などを見込んでいるようだ。加えて、立会外取引において、発行済み株式数の6.52%に当たる300万株の自社株買いを実施すると発表、主要株主が売却意向と。
<3038> 神戸物産 3689 -225大幅続落。前日に2月の単体月次速報を発表。営業利益は23億円で前年同月比16.0%
増となったが、24年10月期に入って以降では、増益率は最も低い水準にとどまった。経常利益は同19.2%減、評価損の戻入益縮小が背景となるようだ。粗利益率は9.9%で、1月の10.1%からやや低下。全般的にサプライズは限定的とみられるが、足元での円安反転の動きもあって、見切り売り優勢の展開につながっているようだ。
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